事業承継その② 承継受ける側の想い!承継受ける時一番大事に思うことは? 2021.11.20 ※ リペアのイベント ※ こんにちは。 広報部の朴です。 前回の承継をする社長富田の話の続きで、 今回は承継を受けた専務岩泉からの お話をお聴きしました。 どんな思いで後継者になったか、承継受ける時の大変さなど いくつか気になることをお伺いしてみました。 Q.どんな思いで後継者の候補になろうと思いましたか? A.岩泉 : プレッシャーの中で「後継者、やるか?」と問われたから…。 ま、それは冗談として、 今まで社長に受けた数々の恩を自分が社長を引継ぐことで、 自分が苦しんでいる時に、 自分のことを社長が助けてくれたように、 自分が後継者となることで、 自分と同じように苦しんでいる人を 助けることが出来るのではと言う想いや 一緒に働いているみんなが ずっとずっと幸せになれる場所を作りたいと思ったから。 Q.後継者になって大変な事や難しかったことは何でしょうか? A.岩泉 : 日々難しいことの連続だけど、 その中で一番大変でまだまだ不完全なのは、 「想いの継承」です。 だから、まだまだ難しかったと言い切れるものではないし、 多分誰かに想いを承継する日まで完全なものにはならないと思います。 Q.事業承継を受ける側としての気持ちはどうですか? A.岩泉 : 日々自分が承継を受けて良いのかという苦悩の連続だけど、 同じように渡す側もこの人物に承継をして良いのかという苦悩の連続だと 全身で感じているので、今は精一杯想いを受け継ぐだけです。 Q.もし何か具体的なエピソードはありますか? A.岩泉 : 苦悩と言うことであれば、2018年度の事業計画作成の時に、 社長との考える幅や深さに今までとは比較にならないほど、 鮮明に自分との差をハッキリと認識することができてからは、 しばらく、このまま自分が受け継いでしまうと みんなのことを不幸にするのではないかと 日々思い悩んだことがありました。 あるキッカケにより、この差についてをマイナスと捉えるのではなく、 違う視点で考えることで前向きに考えることで、 今まで以上に社長が考えていることは何なのかを、 意識し想像しながら仕事を進めるスタンスへ変化させることができ 今では良い苦悩?挫折?だったと捉えています。 Q.事業承継に当たって一番大事だと思うのは何でしょうか? A.岩泉 : 2番の質問で回答しましたが、 創業者の創業への「想い」を承継し、 創業からの歴史を自分の物語として語れるように 自分の中で消化していくこと。 Q.最後にこれから事業承継を受けるとする人に一言お願いします。 A.岩泉 : 自分は承継には色々な形があり、 どの方法が正しいというものはないと思っていますが、 誰かに事業承継について話すのであれば、 承継する側も受ける側も気持ち良く出来る形を互いに思いやりをもって、 承継するその日まで互いが模索し続けることが一番大切だと思います。 承継をする側も受ける側も苦悩の連続だと感じていますし、 どんな形で承継が行われても思いますし、 必ず振り返るともっと良い承継の方法があったのではないかと 互いに後悔するものだと思っています。 だから、その後悔を少しでも小さなものにする為に、 承継するその日まで何回も何時間も承継に関係あることもないことも含め、 色々な話をすることが大切で、 時にはぶつかり合うことがあったとしても、 相手の苦悩を理解し決して対話を止めずに 承継するその日まで続けて下さいと 伝えたいし、自分にもいい聞かせ続けます。 前回と今回で、社長富田と専務岩泉の承継についてお話を頂きました。 想いの承継は創業からの歴史を自分の物語として語れるように自分の中で 消化していくことが大切だと言うこと。 受ける側は、日々このまま承継を受けて良いのか、 渡す側もこの人物に承継をして良いのかという互いが日々、 苦悩してることが分かりました。 岩泉は、 「承継はどこまで行っても完全なものにはならず、 承継するその日まで互いに 何回も何時間も色々な話をすることが大切だと思います。」 とも言っていました。 私はこれまで、事業承継について どれだけ大変な事かを全然知りませんでしたし、 考えたこともありませんでした。 代表富田と専務岩泉のインタビューを通じて 少しその大変さを知ることが出来ました。 今、事業承継を渡したいと思っている方や、受けようと思っている方に 前回や今回の記事が、少しでもお役に立てたらと思います。 今回も読んで頂きありがとうございます。 次回もお楽しみに!