弊社で働く障がい者のリアルな声 …中小企業がダイバーシティを考える。
Topics
障がい者雇用が推進される中、コストや問題よりも大事な考え方とは
決めつけて簡単なことしかやらせてもらえないのでは?
“すみません”という口癖は今すぐやめる
「コスト」や「設備」の問題よりも大事な” 障がい者雇用”の考え方とは
現在、リペアサービス社では従業員26名のうち、5名の障がい者の方を雇用しております。
大変ありがたいことに高い雇用率となっております。
しかし、一般的には企業における障がい者雇用は、簡単ではないとかあまり進んでないようなイメージを皆さん持たれているのではないでしょうか?
実際に、2020年1月20日付の日本財団ジャーナルには
企業の中でも、ノウハウやリソース不足などの課題が山積しており、法定雇用率達成企業の割合は45.9パーセントにとどまっている。
コストや設備に関しては企業の事情があり、解決するには難しいものがあります。
しかし、そんな中でも「心のバリア」を取り払うことは考え方次第で可能なのではと感じてます。
そこで中小企業である弊社が、改めてダイバーシティや障がい者の方と共に働くということを考えてみました。
「簡単な仕事しかやらせてもらえないのでは?」
「車椅子に乗っていると行動範囲や出来ることが限られているせいか、前の職場では仕事も簡単なものしかさせてもらえなかった。」
そう語るのは弊社で働く車椅子の従業員のうちの一人。彼女は以前、別の場所で事務の仕事をしていました。
そこでは雇用形態がリペアとは違ったということもありますが、業務内容は簡単なものが多かったそうです。
障がい者雇用においてこういったケースはよくあるそうで、雇われる側としては「もっとやれることはあるのに・・・」と感じてしまうもの。
「出来ないことはもちろんあるけれど、車椅子だからって何もかもまったく出来ないわけじゃない。せっかく仕事をしているのに任せてもらえないとモチベーションが下がる。」
そういった彼女たちの意見も尊重して弊社では福祉での雇用をしておらず、健常者・障がい者に関係なく一人の「戦力」とした考えを持って日々共に仕事をしています。
”すみません”より”ありがとう”
皆さんは誰かに何かをしてもらったとき、とっさに「すみません」と言ってしまいませんか?
特に障がい者の方は誰かに何かをお願いすることが多く、より言ってしまいがちだと弊社の車椅子の従業員も言っておりました。
しかしこれに対して弊社の代表は、何も悪いことはしていないのだから「すみません」ではなく「ありがとう」と言うべきだと言いました。
「ありがとう」と言われるほうが誰しも嬉しいですし、こういった交流があるからこそ、さり気ない気配りや配慮へと繋がるのではないでしょうか。
ありがたく、嬉しいお知らせが
こうした取り組みや考え方をしている弊社ですが、弊社は10月22日(木)に独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構から、「障害者雇用優良事業所」として表彰されました。
弊社を含め道内からは4事業所と1名の方が選ばれました。
こういった表彰をしていただけるのはとてもありがたく、会社の方向としては間違っていなかったのかなと思うことができます。
共に働いていくうえでまず必要なものは能力や技術ではなく相手への一方的ではない思いやりなのではないかと。
その次に初めて仕事をするための能力・技術が必要となるのではないでしょうか。
今回表彰いただけたことは、そんなことを改めて考えるきっかけとなりました。
弊社リペアサービスは、これからも心のバリアを取り払い、社員一同共に成長できるような会社を目指して参ります。