彼女が前に進んでいける理由は? 2021.12.07 ※ リペアのイベント ※ こんにちは。 広報部の朴です。 先日、リペアサービスの社員の金田一晴華が母校の 「市立札幌山の手支援学校」の関係者向けに講演会を行いました。 今回は、その様子をお伝えします。 彼女は「先天性骨形成不全症」で小学生より車イスで生活をしています。 (先天性骨形成不全症:骨がもろく弱いことから、 骨折しやすくなり、骨の変形を来す 先天性 の病気です。) 今は社内ではマスコット的な存在で、 いつも明るくて、元気いっぱいで過ごしています。 その姿を見て私も刺激をうけ、元気を貰うことがあります。 今回の講演会では、 彼女が今までの経験の中で 困った事や転機(ターニングポイント)を中心に 皆さんにお話しました。 彼女は今までいろんな困難に直面しましたが、 特に学生の時は車イスで外出するのが怖かったことが多かったようです。 その理由を講演会でお話してくれました。 「私は、小さい時から少食で、完食が苦手でした。 なので、学校や外で何かを食べるのが怖くて、 学校も行けませんでした。 小学生5年生の時に苦手だった人前で食べることという事を 克服した矢先に睡眠障害で 学校へ行く時間に起きるのが厳しく、慣れるのに時間がかかりました。 中学校の卒業の頃、声に関する仕事がしたいと思い支援学校を卒業後、 専門学校に行こうと調べました。 その専門学校では当時、実習で外に出ることが多く、 車イスで外出した時段差があったらどうしよう? トイレを行く時は? 身支度はどうする? などいろんなことが不安で心配でした。 自分なりに考えた結果、 車イスと一緒に一般社会と関わって行くことの難しさを感じて、 専門学校の進学を諦めました。」 そんな中、彼女が出会えた転機の一つが リペアサービスの代表富田との出会いでした。 初めて出会った時富田は 「同じ時間を過ごす家族になりましょう」 入社後には 「出来ない理由よりも、どうやったら出来るか考えなさい。」 と彼女に伝えました。 富田の言葉だけではなく、社員のみんなも彼女が どんなことで困っているのかを探して仕事が出来るようにしてくれました。 社長の言葉と行動を見て彼女は 「今までいろんなことが出来ないじゃなくて 出来るようにするための方法を考えていなかった」と気づきました。 自分の考えを変えたら出来ることが増えました。 それでも一人ではできない事は勇気をもって みんなの力を借りることにしました。 それで、彼女はみんなに 「ありがとうございます。」「すみません。」 と伝え続けています。 彼女の仕事はいろんなことを考えお客様に寄り添う仕事をしています。 何処かオペレーターに近い仕事です。 今までの経験や自分が苦労したことを日々考えながら、 お客様の対応をしています。 「学生の頃、就職はゴールだと思いました。 その時は進路とか具体的な夢とか全然思い浮かべていませんでした。 でも、今の自分には夢があります。 そんなものかもしれません。 今、楽しい、わくわくするを追いかけて、 勉強も大事ですが、趣味もぜひ充実させてみてください。 そこから将来の生きがいに繋がるかも。 社会に出たときはみんな1年生なので、しょうもない失敗や、 大きな後悔もたくさんあるとは思いますが、仕方ない!! 今までできなかったことをするときはやはり失敗するかもしれないし、 自分の概念を壊すことなので怖いです でもやってみたら出来ることが多く、できない事は何か具体的な課題とか 改善案が見えたりします。 こんなことに気づかせてくれた富田に もっと前に進んでいる自分の姿を見せたいです。 トライ&エラーで、 毎日を楽しむ気持ちで 臨んでみるのもいいのではないかと思います!」 と金田一さんはみんなに伝えました。 講演を聴いた在学生や保護者さんからは、 これから社会に出るのでどの様に過ごせばいいのか、 心配で色々気になったそうで仕事や、車イスでの生活など質問をしました。 彼女はその質問を聞いて一つ一つ丁寧に自分の経験をお話してくれました。 私が彼女の講演を聞いてみんなに伝えたいことは 障害を持っている、持っていないか関係なしに 誰でも自分の人生でいろんな困難と転機は来ると思います。 彼女のように失敗を怖がらずに挑戦し続け、 ある日転機を迎えた時に、 その転機を見逃さずに捕まえましょう。 そしたら人生が豊かになるかもしれません。 私はそう信じています。 今回も読んで頂きありがとうございます。 次回もお楽しみに!!